お家で肛門腺絞り
肛門腺絞りを定期的にした方がいいと言われるけど、そもそも「肛門腺」って一体何でしょうか?
肛門腺とは?
肛門のヒダの部分に左右1つずつ分泌液を出す腺と袋があります。
袋の出口が肛門のすぐそば、時計の4時と8時位の位置にあり、そこから分泌物が出てくるようになっています。
この分泌物が〝肛門腺″や〝肛門嚢″と呼ばれているものです。
独特の悪臭を持ち、通常は排便時や興奮時(肛門がキュッと締まる時)に排泄されますが、下痢・軟便の時には排泄されず溜まっていきます。
肛門腺がたまるとどうなる?
肛門腺がうまく出ないで溜まり続けると、化膿しやすくなり、赤く腫れたり、ひどい時には破裂して膿が出てくることもあります。
悪化すると手術が必要になることもあるので注意しましょう。
かゆくなって肛門を床にこすりつけたり、肛門を気にしてなめたりしていたら、それは異常のサインです。
早めに獣医師の診察を受けるようにしましょう。
肛門腺のしぼり方
①片手で尻尾を持ち上げて、利き手でお尻の穴の両脇に親指と人差し指をセットします。時計で言うと4時と8時の位置です。
②少し上へ押し上げるようにしながら、手前に引きます。
③キュキュと揉み出すと、悪臭のする黄色っぽい膿みたいな分泌物が出てきます。全て出しきりましょう。
ピュッと飛び出すこともあるので、かからないように気をつけて下さい。
ティッシュで押さえながら行うか、シャンプー時に行うと良いでしょう。
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特に、小型犬、ダックス、ビーグルは溜まりやすいので、月1回は絞ってあげて下さい。
ご自身では難しい場合や、固くてしぼり辛い場合、赤く腫れたり炎症を起こしている場合等は、無理せずご来院下さい。
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